武器を手に戦う「軍人」と、歌を力に変える「ウタヨミ

この世界には、人間の他に「ウタヨミ」という種族が存在します。
ウタヨミは人間より非力で攻撃に弱い身体を持つ代わりに、人智を超えた、ある種の「超能力」ともいえる力を持っています。
(種族に性別は関係ありません。女性軍人もいれば、男性ウタヨミもいます。)

両者は互いの長所を活かし、短所を補い合って協力しながら歴史を紡いできました。
血で血を洗う戦乱の世においても、また同じく―― 


「共鳴」について

軍人とウタヨミは、攻撃役とサポート役として二人一組となって戦場に出ます。

その際にウタヨミがペアを組んだ軍人と精神をリンクさせることを「共鳴」といいます。

共鳴は1対1で行います。また、軍人とウタヨミであれば誰とでも共鳴できます。共鳴相手が特定のひとりである必要はありません。
誰かと共鳴し、一度その共鳴を解除してから再び別の誰かと共鳴することができます。


共鳴している軍人としていない軍人では戦力に圧倒定な差が開くため、基本的に戦場では共鳴を義務付けられています。
が、共鳴せずとも十分な戦力を持つ軍人の中には、ウタヨミの力を借りずに単身で戦う者もいます。なお、ウタヨミは一人で戦場に出ることはできません。

戦場に出る前に、軍人は同伴するウタヨミを軍部に申し出る決まりになっています。その際、出撃する戦場に合ったウタヨミを誘うこともできますし、
特に希望がなければ国側で同伴可能なウタヨミを自動で選出して出撃リストに登録します。

また、国があらかじめ軍人とウタヨミの適性を鑑みて作戦に有利になるようにペアを作り出撃命令を下す場合もあります。
つまり、軍人とウタヨミの間にまったく面識がなくても国からの命令で「共鳴」する機会がある、ということです。


「契約」について

「この相手としか共鳴しない」と決めた軍人とウタヨミの間で交わされるものです。
契約を交わした二人は強く結ばれ、どちらも今まで以上に強力な力を得ることができます。契約後は互いに他の軍人/ウタヨミとは共鳴できません。

契約は軍人かウタヨミどちらかが死亡した場合にのみ解消されますその場合、また新たに契約することが可能です。

契約の儀式はペアによって様々で、決まった形式などはありません。契約成立後は国に対して書類等での報告が義務付けられています。